これまでにない単純なリアルタイムモニタリング
河合塾 みらいぶっくで紹介いただきました。
地震時の快適安全なエレベーター利用を目指して 地震時に地震時管制運転によりいったん最寄階に停止したエレベーターは、地震後においては機器に損傷がない限りすみやかに運転を再開させることが要求されます。エレベーターのリスタートは地震が収まってから経験的に十分な時間を待つことが通例ですが、エレベーターロープの揺れがリアルタイムに分かれば、もっと早くリスタートできるのではないでしょうか?私たちは200 m級のロープ全体の振動状態を機械室近傍の1つの変位センサーのみを使って推定する方法を提案しています。


学会発表
零号機(2022年)
【論文】Method of estimating the lateral vibration of an elevator rope from the vertical vibration of a compensating sheave
(https://doi.org/10.1080/13467581.2022.2086876)
初号機(2025年)
【論文】巻上機近傍で観測したエレベータロープ変位の逐次的なモード分解によるエレベータロープの横変位推定(https://doi.org/10.1299/transjsme.24-00243)
弐号機(2025年)
【口頭発表】Method for estimating the vibration shape of a 200 m elevator rope with a single sensor(https://doi.org/10.1117/12.3050998)
悪い揺れを良い揺れにデザインする
振動に関する研究の中には、「揺れを抑える振動制御」と「揺れを利用する振動発電」があります。振動制御の多くの場合、運動エネルギーは熱エネルギーとして放出されていくわけですが、これを無害な形で保存なり発電に使うなりできないか? 揺れを所望の形に成型することにチャレンジしました。動吸振器は振動を抑える装置です。揺れている対象物に固有振動数を合わせて揺れを抑えます。そのため動吸振器は対象物が揺れていれば揺れますし、止まっていれば止まります。私たちの作った動吸振器は、揺れを抑えるときには抑えるための振動数で揺れ、対象物の揺れが収まっても発電用に対象物を揺すらない振動数で揺れ続けます。
学会発表
(2023年)
【論文】Design and simulation of double-mass dynamic vibration absorber with residual vibration mode
(https://doi.org/10.1007/s12206-023-0505-7)